セロトニン

セロトニンは、心の安定や幸福感、安心感に深く関わる「精神の安定ホルモン」です。人間のメンタルヘルスにとって非常に重要な役割を担っています。


セロトニンとは?

  • 神経伝達物質の一種で、主に脳幹(中脳と橋の間)にあるセロトニン神経で作られます。
  • 体全体に存在し、約90%以上は腸内に分布しています(腸セロトニン)。
  • 脳内のセロトニンが、感情のコントロール、意欲、睡眠、痛みの調整などに関わります。

セロトニンの主な作用

領域 主な働き
精神の安定 不安、イライラ、怒りを抑え、落ち着きを与える
睡眠の調整 睡眠ホルモン「メラトニン」の原料としても働く
食欲のコントロール 食欲や満腹感を調整する
痛みの抑制 痛みの感覚を和らげる
体温・血圧の調節 自律神経にも作用して全身のバランスをとる

セロトニンを増やす・活性化する方法

▸ 習慣・行動で促す方法

方法 説明
朝日を浴びる 日光を浴びることで脳内のセロトニン分泌が活発になる。特に朝の光が有効。
リズム運動 ウォーキング、ジョギング、咀嚼、呼吸など、一定のリズムを伴う運動が刺激になる。
よく噛んで食べる 咀嚼もリズム運動のひとつ。意識して噛むことで脳への刺激が増す。
睡眠を整える 睡眠不足はセロトニン不足を招きやすい。起床・就寝時間を一定に保つ。
瞑想・深呼吸 心を整える習慣はセロトニン活性に有効。特に「マインドフルネス瞑想」など。

▸ 食事からのアプローチ

セロトニン自体は食事から直接摂取できませんが、前駆体であるトリプトファンを摂ることが重要です。

必要な栄養素

栄養素 主な食品
トリプトファン バナナ、乳製品(ヨーグルト・チーズ)、大豆製品、ナッツ、卵、肉、魚
ビタミンB6 鶏むね肉、マグロ、鮭、バナナ、にんにく
炭水化物 トリプトファンの脳内移行を助ける(例:玄米、全粒パン)

セロトニン不足で起きる可能性のある症状

  • 不安感、うつ状態
  • 睡眠障害(不眠、浅い眠り)
  • 怒りっぽくなる、衝動的になる
  • 頭痛、肩こり、慢性疲労
  • 過食・拒食などの食欲の乱れ

※うつ病患者の多くはセロトニン機能の低下が見られ、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という薬が使われます。


まとめ

項目 内容
呼び名 精神の安定ホルモン、幸福ホルモンのひとつ
主な働き 心の安定、睡眠、痛みの緩和、食欲調整など
活性化法 朝日・運動・咀嚼・瞑想・バランスの取れた食事

ひと言でいうと…

「セロトニンは、穏やかに幸せを感じるための“心のバランサー”です。」

 

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