【2型糖尿病の治療薬一覧(経口薬・注射薬)】
2型糖尿病では、インスリン抵抗性(効きにくさ)やインスリン分泌不足に応じて、以下の薬剤が使われます。
薬の分類 | 主な薬剤名 | 主な作用 | 特徴 |
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ビグアナイド薬 | メトホルミン | 肝臓での糖新生抑制・インスリン感受性↑ | 第一選択薬。体重増加しにくい。 |
スルホニル尿素(SU)薬 | グリベンクラミド、グリクラジド、グリメピリド | インスリン分泌促進 | 低血糖リスクあり。 |
速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬) | ナテグリニド、ミチグリニド | 食後のインスリン分泌↑ | 食後高血糖に有効。短時間作用。 |
DPP-4阻害薬 | シタグリプチン、テネリグリプチン など | インクレチン作用を延長 → インスリン分泌↑・グルカゴン↓ | 低血糖が少ない。日本でよく使われる。 |
GLP-1受容体作動薬(注射/経口) | リラグルチド(ビクトーザ)、セマグルチド(オゼンピック/リベルサス) | インスリン分泌促進、食欲抑制、胃排出遅延 | 体重減少効果あり。心血管保護効果も注目。 |
SGLT2阻害薬 | ダパグリフロジン、エンパグリフロジン | 尿中に糖を排出させる | 体重・血圧も下がる。心不全・腎保護効果あり。 |
α-グルコシダーゼ阻害薬 | アカルボース、ボグリボース | 小腸での糖吸収抑制 → 食後血糖↑を抑える | 食後高血糖に有効。副作用にガス(おなら)などあり。 |
チアゾリジン薬 | ピオグリタゾン | インスリン感受性を改善(筋肉・脂肪) | むくみ・体重増加に注意。 |
多くの場合はメトホルミンをベースに、他剤を併用します。
【2型糖尿病に適した食事メニュー例】
以下は、カロリーと糖質・バランスを意識した1日の食事モデルです。
(例:1日1600kcal~1800kcal、適正体重の成人男性・女性向け)
朝食(約400~450 kcal)
メニュー例 | 栄養バランス |
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雑穀ごはん(100g) | 炭水化物(糖質)控えめでビタミン・ミネラル豊富 |
焼き鮭 or ゆで卵 | タンパク質源。塩分に注意。 |
ほうれん草としめじの味噌汁 | 食物繊維とミネラル補給 |
トマト or 小松菜のお浸し | 野菜を加えて満腹感UP |
プレーンヨーグルト(無糖)+きな粉 | カルシウム・腸内環境整備 |
昼食(約500~600 kcal)
メニュー例 | 栄養バランス |
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玄米おにぎり(2個) | 食物繊維豊富で腹持ち良し |
鶏むね肉のグリル or 豆腐ハンバーグ | 脂肪の少ないタンパク質 |
サラダ(葉物+海藻+豆)+ノンオイルドレッシング | 食後高血糖予防に役立つ |
わかめとネギのスープ | ミネラル補給、水分も |
夕食(約500~600 kcal)
メニュー例 | 栄養バランス |
---|---|
糖質控えめごはん(80g程度) | 主食量をやや抑える |
サバの味噌煮 or 鶏の照り焼き | タンパク質とDHA補給 |
野菜炒め(ごま油使用) | ビタミン+適度な脂質 |
冷奴+オクラ・納豆など | 植物性たんぱく&血糖値安定 |
具沢山味噌汁(豆腐・きのこ・野菜) | 食べごたえ・栄養◎ |
間食(100 kcal以内)
- 小袋ナッツ(無塩)10g程度
- 無糖ヨーグルト
- 高カカオチョコレート(1〜2枚)
- 寒天ゼリー・蒟蒻ゼリー(低糖質)
- スティックチーズ(1本)
【食事のポイントまとめ】
- 炭水化物は1食あたり40~60gが目安
- 食物繊維を先に食べる(ベジファースト)
- ゆっくりよく噛んで、食後の急上昇を防ぐ
- 血糖値に影響しにくい良質な脂質(魚・ナッツ)を適量とる
- 加工食品・清涼飲料・菓子パンは控える
投稿 2型糖尿病の治療薬の一覧と食事メニュー は メプラス - MEPLUS に最初に表示されました。