カーボカウントとは?
カーボ(carbo)=炭水化物(主に糖質)を把握し、食後血糖値の上昇をコントロールする方法です。特に1型糖尿病ではインスリン量を調整するために、2型糖尿病では血糖値スパイク予防・減量に役立ちます。
ステップ1:炭水化物量(糖質)を数える
食品に含まれる「糖質(=炭水化物-食物繊維)」の量を調べます。
代表的な食品の糖質量(目安)
食品名 | 量 | 糖質量 |
---|---|---|
ごはん(白米) | 茶碗1杯(150g) | 約55g |
食パン(6枚切り) | 1枚 | 約27g |
うどん(ゆで) | 1玉(250g) | 約50g |
バナナ(中) | 1本 | 約21g |
牛乳 | 200ml | 約10g |
じゃがいも(中) | 1個 | 約30g |
みそ汁(具なし) | 1杯 | 約2g(味噌の糖質) |
ステップ2:1食あたりのカーボを合計する
例:朝食メニューと糖質量合計
食品 | 量 | 糖質(g) |
---|---|---|
ごはん | 120g | 44g |
焼き鮭 | 1切れ | 0g |
ほうれん草のおひたし | 小鉢 | 2g |
味噌汁 | 1杯 | 2g |
ヨーグルト(無糖) | 100g | 5g |
合計 | ー | 約53g |
ステップ3:インスリン調整(1型の場合)
インスリン:カーボ比の考え方
(例)1単位のインスリンで糖質10gをカバーできる人 → 53g ÷ 10 = 5単位の超速効型インスリンが必要。
※「カーボ比」は個人差あり:医師・管理栄養士と相談して調整します。
ステップ4:2型糖尿病でも役立つ理由
2型糖尿病の人でも、
- 糖質量の把握によって食後高血糖を防ぎやすくなる
- 過剰摂取を防ぎダイエット効果も期待
- 特に「血糖値スパイク」を感じる人におすすめ
実践!コンビニメニュー例(昼食)
商品 | 糖質量 | コメント |
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おにぎり(鮭) | 約37g | ごはん量に注意 |
サラダチキン | 0g | 糖質なし、たんぱく質◎ |
わかめスープ | 約3g | おなかを満たす |
ブロッコリーとたまごのサラダ | 約5g | 食物繊維で血糖上昇を抑える |
合計 | 約45g | 1食の理想範囲内 |
補助アプリやツール
- あすけん(栄養バランス記録)
- カロミル
- 糖質量ハンドブック(市販)
- パッケージ表示の「炭水化物」欄を見る:食物繊維を引くと糖質量が出ます。
まとめ:カーボカウントのメリット
利点 | 内容 |
---|---|
自分の血糖変動をコントロールできる | 食後の血糖上昇を予測して調整可能 |
インスリン量を合理的に決められる(1型) | 血糖コントロールの質が向上 |
食事の自由度が上がる | 食べたいものを制限なく食べやすくなる(調整付きで) |
食事療法のモチベーションアップ | 数字で見えるので達成感あり |
投稿 カーボカウント は メプラス - MEPLUS に最初に表示されました。