膀胱炎の治療薬

膀胱炎の治療には、主に 抗生物質鎮痛剤 が使用されます。原因や症状の重さに応じて適切な薬が選ばれます。


1. 抗生物質(抗菌薬)

細菌性膀胱炎の場合、原因菌を排除するために 抗生物質 が処方されます。

◇ よく使われる抗生物質の種類

  • セフェム系(例:セファレキシン、セフカペンピボキシル)
    • 比較的安全性が高く、軽度〜中等度の膀胱炎に適しています。
  • キノロン系(例:レボフロキサシン、シプロフロキサシン)
    • 細菌に対する効果が高く、再発や重症例に使用されることがあります。
  • ペニシリン系(例:アモキシシリン、クラブラン酸配合薬)
    • 妊娠中や授乳中の方にも比較的安全に使える薬です。
  • ホスホマイシン系(例:ホスミシン)
    • 1回の服用で治療できることがあり、急性膀胱炎に使われます。

2. 鎮痛剤・抗炎症薬

膀胱炎の症状として現れる 排尿時の痛み下腹部の不快感 を和らげるために、鎮痛剤や抗炎症薬が処方されることもあります。

◇ よく使われる薬

  • NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)(例:ロキソプロフェン、イブプロフェン)
    • 痛みや炎症を抑える作用があります。
  • 鎮痙薬(例:フロスコリジン、ブスコパン)
    • 膀胱の過度な収縮を抑え、痛みを和らげます。

3. 漢方薬

繰り返す膀胱炎や慢性膀胱炎の場合、体質改善を目的として 漢方薬 が使用されることがあります。

◇ よく使われる漢方薬

  • 五淋散(ごりんさん)
    • 排尿痛や残尿感を改善します。
  • 猪苓湯(ちょれいとう)
    • 水分代謝を促し、炎症を鎮める効果があります。
  • 清心蓮子飲(せいしんれんしいん)
    • 精神的ストレスが関与する膀胱炎に用いられます。

注意点

  • 抗生物質は 医師の指示通りに最後まで服用 することが重要です。
  • 症状が改善したからといって中断すると、細菌が再び増殖し 再発耐性菌 のリスクが高まります。
  • 再発を繰り返す場合は、適切な抗生物質の選択や生活習慣の見直しが必要です。

気になる症状が続く場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。

投稿 膀胱炎の治療薬メプラス - MEPLUS に最初に表示されました。

PAGE TOP